山脇刃物製作所の郷右馬允義弘 鎌形包丁です。
刃渡りは約20cmです。
鋼は不明です。
片刃です。
あまり詳しくではないですが、
鍛流線とは、切刃の軟鉄部分にダマスカスのような金属繊維の流れ模様の事です。
ダマスカスが積層(鋼を重ねて鍛造)に対して地金の冷間鍛造で出る模様です。
非常に珍しいもので郷右馬允義弘の鍛造師の技が優れていると思います。(後継者は現在おひとりのようです。)
小刀では他の製作所で作っているところがあるようです。
研いで見ると砥石の番手で模様が薄くなったりビックリするほど濃くなったしますが、最終仕上げでなるべく鏡面へとしましたので一番薄い状態で仕上げました。(写真では殆ど見えにくです。光を当てると判ります。)
鍛流線の事を知らない方が見ると研ぎが甘いと思われますので。
砥石との相性があるようですが普通に研げば、また濃い鍛流線が出てきます。
少し渦巻状の模様です。5~6回研ぎ直しましたのでなんとなく癖が判りました。
一度出るとなかなか消えにくいと思います。
鍛流線の事はおいりさんがYouYubeで説明しておられます。
郷右馬允義弘の刻印が磨きで薄くなっています。
銘の刻印から先代の作成でないかと思います。
鎌形包丁ですが、薄刃と切付の間の万能包丁のようです。
オールマイティな利用ができると思います。
切刃は鏡面、平もほぼ鏡面となっております。
珍しいものですので是非マニアの方、プロの方から一般の方にもお薦め致します。
砥石は北山8000番とシャプトン30000番(鍛流線が少し薄くなりました)で仕上げてあります。
大変良く切れる状態ですので、直ぐに使用できます。
●サイズ:刃渡り約200mm
●厚い場所で約4.1mm
●外寸355mm
●重量178g
#包丁 #筋切 #郷右馬允義弘 #20cm
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