●製作年:1880-90年頃(ヴィクトリア女王後期)
●素材:ボーンチャイナ
●サイズ
W: 24.5cm
H: 2.5 cm
ミントンは設立初期は縁取り模様を主とした単調な装飾で、中産階級を筆頭に人気を博していましたが、普仏戦争後にセーブルから職人が招聘されて以降、急激に技術を伸ばし一躍ヨーロッパの列強に仲間入りしていきます。
トルコ石ブルーはセーブルに憧れていたミントンがついに実現した可能な限り近い色…自信作となります。特に19世紀半ば~後半にかけてはこのカラーが基調となる作品群が非常に多く見られますが、結局僅かな期間のみ花開き、儚く歴史から消えていくこととなります。愛らしいローリエやバラを散らす描画、これもセーブルへのオマージュです。ボーダーラインをよく見てみると、気が遠くなるような金彩装飾を二重に手掛けています。金彩を得意とするミントンならではでしょう。ローリエ、ブルーライン、金彩が三位一体となり、シンプルなデザインながらも高級感を演出しています。
金彩の擦れや使用に見られる傷はあまり見られず、ワレやカケもありません。総じてコンディションだと思います。トルコ石ブルーの入門編としてもお勧めです。是非御検討ください。
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